第22回テーマ【下り道の散らない走り方】
おはレーニア。えびです。
久々にライディング講座でございます。一時中断しておりましたが、最近ぼちぼちと走り出したので、書ける範囲で続けていきます。
ライディング講座を書いてきて22回目。今回のテーマは公道での下り道の走り方。ようやく、と言えばようやくですね。ブレーキングの話と同じく、あまり書きたくない内容です。だって無理して君ら散るやん。
そもそも下り道って怖いですよね。私も怖いです。それでも正しく?走る事ができれば、スムーズに楽しく走る事が出来ると思っています。
あくまでもえび流、として参考までに。
※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。
前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①
前回➡【峠道をスムーズに走ろう】初心者を脱却!ライディング講座㉑
えびの呟き➡【安全運転】生き残る事が安全運転。どこかで線引きしていませんか?
㉒-1:何故、下り道は怖いの?
下り道って怖いです。大きな要因として以下が挙げられるかと思います。
- 想像より速度が出る
- 前荷重になりすぎる
~1.想像より速度が出る~
下りでは当然のことながら、平地や登りに比べると速度が出ますね。理屈として、理解できない人はいないでしょうが、意識している人が如何ほどいるのか。
平地や登りではアクセルを開けて、リアタイヤに動力を伝えて加速していきます。しかし、下り道ではアクセルオフでもバイクは惰性で加速していきます。アクセルもブレーキもかけないという事はマシンがコントロール下にないというこで、惰性で加速していく方が機械として不安定な状態だという事です。また、アクセルを開けていないという状態により、ライダー自身速度が出ていないという認識になってしまいがち。
参考記事:【コントロール下に長く】初心者を脱却!ライディング講座⑬
~2.前荷重になりすぎる~
これが下り道が怖い理由の95割を占めているかと思います。
平地と異なり、下り道ではバイクは前傾姿勢となります。フロントサスはより縮み、リアサスはより伸びる方向に力が加わります。そこでフロントブレーキをかけると、より前荷重となり、フロントサスはより縮み、リアサスがより伸びる事で、実際の勾配より、更に急勾配に感じます。
そうなるとライダーの姿勢にも影響してきます。前傾姿勢の前荷重となり、腕に力が入り、ハンドルを握る手に力が入り、フロントタイヤの動きを制限する形となってしまいます。また、不安定な状態を何とかしようとニーグリップをより意識してしまいがち。ハンドルに体重がかかっているという事は、腰も浮いてきているという事。そんな中で、ニーグリップを意識し内太ももでタンクをギュッとホールドしても、太ももに力が入るので重心が上方向へ引っ張られ、重心が下にないので上半身はさらに安定しません。そして、急勾配と下手くそが引き起こした前荷重をライダー側で対処出来ないと、リアタイヤの荷重が抜けていき、より不安定となります。
参考記事:【ニーグリップを抜け】初心者を脱却!ライディング講座 ⑤
1.2.の結果、ありがちなパターン。下り道をアクセルもブレーキもかけず惰性で進みながらコーナーに進入し、そこでオーバースピードであることに気付き、パニックブレーキ、急な前荷重となりハンドルに体重が乗ってセルフステアを邪魔して旋回出来ず、ニーグリップを意識しているので腰が浮いてライダーとバイクの重心が遠くなりバランスが散り、リアタイヤの荷重が抜けてグリップ力が低下しリアタイヤが空転、そのままズリズリとリアタイヤのグリップが戻らず、身体が硬直し目線が釘付けで一直線。
おめでとうございます!数え役満です!!
㉒-2:下り道をどう走る?
リアブレーキ踏んでおけ。
最近でもTwitter峠で賑わってましたね。他人がどうあれ、私はリアブレーキを多用します。下り道では特に多用します、というよりほとんど踏んでいます。
まずは下り道では速度が乗りがち。まずはリアブレーキを使用したままコーナーリングを行います。リアブレーキをかけると前に進もうとする推進力と逆行する力が発生します。低速での取り回しで、半クラで進みながらリアブレーキの抜き差しでバランスを取っているのと同じですね。ここでいきなりフロントブレーキをかけると、前述のように急な前荷重となってしまいます。アクセルを開けるか、ブレーキをかけている状態がマシンがコントロール下にある為、機械的にも精神的にも安定します。なので、ダラダラと続く長い下り道ではリアブレーキを多用しましょう。
また、リアブレーキの一番大きな役割として、リアブレーキを踏むとリアサスが沈み、リアに荷重が移ります。リアブレーキをきっちりと踏むと、リアに過重が移り、極端な前荷重を防ぐことが出来ます。そうするとリアのグリップも程よく残り、安心して走れます。
勿論、コーナーリングの旋回にはフロントのセルフステアが重要で、その為にはフロントにも荷重が必要ですが、下り道でむやみやたらフロントブレーキをかけても極端な前荷重となります。そもそも下り道では初めからフロント荷重がかかっている状態な訳ですね。それに拮抗する形でリアブレーキを使用しているので、フロントの荷重が必要な分をリアブレーキを抜いてフロントに荷重を移すか、リアブレーキを踏みながらフロントブレーキをかけてフロント荷重を生み出すか。
あくまでもリアブレーキを主体としたブレーキング、荷重コントロールを行うのが良いかと思います。
㉒-3:下り道での姿勢
下り道のライディングの姿勢で意識している事は「両手を放しても走れるようにする」です。実際に両手を放しても旋回は出来ます(やっているとは言っていない)。上手な人は両手を放して八の字旋回してますよね。
下り道では自然と加速していきますし、そもそも前荷重ですので上手くコントロールする事で両手を放しても旋回していきます。ただ「両手を放して走れるようになれ」という事ではなく、「バイクは自然と曲がっていくもので、それをライダーが邪魔してる場合が多い」という事です。
なので仮に両手を放して走るとしましょう。その際のライダーの姿勢はどうなるか? 勿論、ハンドルに体重をかけている訳はありませんので、必然的に下半身に重心が集中する訳です。その為には腰をシート後方に沈むように落として下半身全体でマシンをホールドするような姿勢となります。
ただ、実際にはアクセルを開ける必要がありますし、どのような状態に陥るのか分かりませんので、ハンドルを握る必要があります。ただ上記の事を意識しておくと、上半身に無駄な力が入らずに、補助的な意識で握れるのではないかと思います。
上半身に力が入らず、下半身全体でマシンホールド。目線をコーナーの奥へ送る事で自然と身体はインを向き、ハンドルをこじる必要がなく自然とバイクは旋回していきます。
実際のライディング時でも下り道の推進力を邪魔せず、適度な前荷重のセルフステアと、タイヤのグリップを意識します。極端な加減速を避け、下りの速度を活かしてリズムカルに。速度コントロールと荷重コントロールはリアブレーキの抜き差しで。
関連記事:【リアブレーキの使い方/公道編】初心者を脱却!ライディング講座 ⑩
関連記事:【フロントブレーキの基本】初心者を脱却!ライディング講座⑰
文字で書くと、なんか行けそう!っと思います。私もです。百聞は一見に如かず、百語りは一走に如かず。まずは安全な範囲で走ってみましょう。
くれぐれも君ら散るやんの餌食にならないように。
走行前のレーニアで精神統一は前提条件。
えびお