【フロントブレーキの基本】初心者を脱却!ライディング講座⑰

第17回テーマ【フロントブレーキの基本】

おはレーニア。えびです。

気付けばダラダラと17回目になりました。これまでもブレーキについては、遠からず近からず、といった感じで触れてきましたが、少し敬遠していたのも事実で御座います。フロントブレーキ?握れば止まるじゃん。と言われると、それも正解です。それ以前にブレーキングの話をすると、ブレーキングを頑張ってしまう人がいるので、あまりしたくないのです。だって君ら散るやんね。しかし、基本的な事を書いていないのも気持ちが悪いので、今回テーマに選びました。

第7回の【リリースポイントを一定に】初心者を脱却!ライディング講座 ⑦でも触れたようにブレーキングには制動マシンに荷重をかける、2つの役割があります。今回は公道でもサーキットでも変わらない基本について、まとめていきたいと思います。他のライディング講座と重複する所もあるかと思いますが、復習も兼ねてお付き合いください。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

関連記事:【ブレーキリリースのお話 】【 公道でのリアブレーキ 】【 サーキットでのリアブレーキ

前置き【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①

前回【感覚で走る?考えて走る?】初心者を脱却!ライディング講座⑯

えびの呟き【0指針】走るという事part1


⑰-1:フロントブレーキの基本

まずは基本について。バイクのフロントブレーキを考える際に外せないのが、どの指で、何本でかけるのかという問題です。

はい、えーと好きにしてください。大事な事ではありますが、細かいことを考える前に、まずブレーキングで大事な基本は以下の三点かと思います。

  1. コントロールできる
  2. アクセルワークの邪魔をしない
  3. フルブレーキングが出来る

基本①:コントロールできる

当たり前の事ですが、中々できていないものです。ブレーキはONとOFFだけでなく、微妙な加減でコントロールする必要がありますよね。なので、自分でブレーキをかけてコントロールしやすいのが大前提となります。ゆっくりブレーキをかける際でも、強弱と長短と自分で思うようなブレーキをかけれているのか。ブレーキコントロールというと、上級者のテクニックのように感じますが、初心者でも上級者でも技量は違えど、その範囲でのコントロールは同じく必要な訳です。


基本②:アクセルワークの邪魔をしない

次に意外と多いのが「アクセルを戻してブレーキをかける」この一連の動作の中で、ブレーキングを意識するあまり、アクセルが戻り切れていない、アクセルが開いたままブレーキングしている人がいます。これも単純に制動距離が伸びてしまいますので危険です。特にブリッピングシフトダウンを覚えたての方、ブレーキとアクセル両方に意識が向いてしまい、おざなりになってしまいがち。アクセルが戻っていない人、ブレーキをしっかりかけれていない人、両方多いのですよ。一連の動作になりますが、きっちりと切り分けて意識しましょう。


基本③:フルブレーキングが出来る

そして、最後にフルブレーキングができるか?それを再度意識してください。意識してフロントロックが出来る程、握り込むことができるか。それが基本となります。勿論、走行中にフロントロックさせる事は一番危険な行為ですので厳禁です。しかし、どこまで握り込む事でロックするのか、限界まで知ることは難しいですが、10段階でフロントロックが”10″とした際に、普段のブレーキングが何段階となるのか、それを意識することが大事です。これを理解できれいれば、パニックブレーキで瞬間ロックする事はないかと思います。

上記の3点が確実に出来るのであれば、どの指でも何本でも自分の好きなようにするのが良いですね。誰々が何本指だからといって真似する必要はないです。当たり前の事ですが意外と抜けがち・・・。再度意識してみましょう。

と言ってもこれは基本的な話でありますので、スポーツ走行では少し異なってきます。スポーライディングでは、走るマシン、気候やセッティングによって指や本数を変えてみるのも面白いです。簡単に言うと、本数が少ないと制動力は劣りますが、より微細なコントロールが出来ます。しかし、本数が多いとブレーキをかけるタイミングをより遅く、よりフロントに圧をかける事ができますね。


⑰-2:曲がる為のフロントブレーキ

第7回【リリースポイントを一定に】初心者を脱却!ライディング講座 ⑦で書いているので読んでね。っと終わる訳にもいかんでしょうし、まとめていきます。ブレーキは制動とマシンへ荷重をかける効果がある、とお伝えしているかと思います。ここでは曲がる為のフロントブレーキについて考えていきましょう。

感覚的には理解できているかと思いますが、イメージすることが大事です。まずフロントブレーキをかけると、前に進もうとするマシンの慣性力に逆行する力が発生し、マシンは前過重となります。その結果、フロントタイヤが潰れ、フロントサスペンションが沈みます。ここで一つの効果してはフロントタイヤが潰れる事でグリップ力が高まります。そのグリップ力を利用して、ブレーキをかけたまま、引きずったままコーナーリングの進入を行います。ここではブレーキをかけた状態ですので、フロントサスペンションが沈んだままですね。この時、バイクはバンク(傾いた)状態となっていますが、ブレーキをかけている間は逆に、バイクが起き上がる力が発生し、力が拮抗している状態です。

ここでブレーキをリリースすると潰れていたタイヤとサスペンションが元に戻ろうとする力が発生し、過重が抜けた舵角の方向へバイクは鋭く倒れこんでいきます。これが「セルフステア」と呼ばれるバイクの基本的な動作となりますね。ここで気を付ける事は、セルフステアは発生させるものではなく、元々2輪車が持っている特定という事です。ダラダラと走っていても、特に意識せずともバイクは左右に曲がっていきますよね。セルフステアで曲がる、というよりもセルフステアを邪魔しない走りが基本となります。

これをイメージすると、タイヤの空気圧は?サスペンションのプリロードは?ストロークは?と諸々マシンセッティングが進んでいくかと思います。マシンセッティングについては、またどこかの機会に・・・。


ブレーキの基本とその考え方について、教習所でどう習ったのか、それは分かりませんが、この機会にマウントレーニア片手に基本を振り返ってみましょう。

一番は自分に合ったスタイルを見つける事ですね!

それでは、今回はこの辺りで。

お疲レーニア!

続編➡︎【タイヤの空気圧】初心者を脱却!ライディング講座⑱

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