【ライディングは左右非対称】初心者を脱却!ライディング講座⑳

20回テーマ【ライディングは左右非対称】

おはレーニア。えびです。

久しぶりにライディング講座を更新です。「書くのが面倒くさかった」と言ったら語弊があります。書くのが面倒くさかっただけです。語弊なかったですね。

今回はライディング時の左右のバランスのお話。サーキットを走っている人も、公道を走っている人も同じように聞くのが「左コーナーが苦手」「右コーナーが苦手」というお話。比率は違うかと思いますが、どちらかの旋回が苦手な人って多いと思います。※特に右が苦手という人が多いイメージ。

こうすれば苦手なコーナーを克服できる!といった内容は書けませんが、ライディング時の左右の違いについてつらつらと書いていきますので、宜しければお付き合いください。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①

前回➡【タイムアップのコツ】初心者を脱却!ライディング講座⑲

えびの呟き➡︎【何を求めるのか】バイクに乗るということ


⑳-1:バイクは左右で何が違う?

当たり前の事を一点一点確認していきます。まずは操作系統が違いますね。左手はクラッチ、左足はシフトペダル右手はフロントブレーキ/アクセル、右足はリアブレーキ。バイクに乗っている方には当たり前の事ですね。こうしてみると動制動が全て右側へ偏っている訳です。よく「右コーナーが苦手」という人の原因の一つで、右手脚が狭く窮屈に感じるという点があります。私自身はサーキットでも公道でも右コーナーの方が得意です。特に公道ではブラインドとなっている場合が多い左コーナーより、開けている右コーナーの方が目線も奥に送れるので安心感があるんですよね。

右コーナーでアクセルワークやライディングが窮屈だと感じる方の特徴としては、上半身だけインに傾くので脇が閉まり、肘も身体に近くなるのでリストの自由度が低く、身体も縮こまって固くなっているのですね。おめでとうございます!全部赤ドラ!役満です!

そんな方は上半身だけ倒さずに身体全体でソフトハングオン(【初心者こそハングオン】講座 ⑧)、イン側の肩の力は抜いて、肘は身体ではなく地面に向かうようにすると、肩から先の右手に無駄な力が入らず、スムーズなアクセルワークが出来るかと思います。※右コーナーを克服する為には?という記事を書く予定ですので今回は触りだけ・・・。

もう一点はリアブレーキですね。特にバンクが深い右コーナーのヘアピンは速度が乗らない為、リアブレーキを使用したい所(リアブレーキ公道編/サーキット編)。これは元も子もないかもしれませんが、踏めるように頑張りましょう。ブレーキレバーの形状を変える、ブーツを変える、踏み方を変える、リアブレーキを使用しない走りに変える等々。

誰でも分かりやすいように操作系統を例に話をしましたが、細かいことをいうとバイクは色んな所が左右非対称なんですね。マフラーしかり、駆動部しかり。結局のところ、左右で操作系統が異なっている事は分かりきっている事なんです。なので左右で全く同じフォーム、同じスタイルで走ることは本来あり得ない事だと思う訳ですね。


⑳-2:身体は左右で何が違う

バイクはライダーの身体で走らせる乗り物です。ですので、ライダーの身体に左右される訳です。バイクの操作系統の左右の違いは理解していても、自分の身体のことはおざなりな方が多いですね。


~左右の得手不得手~

人間の身体は「静」の状態では表面上で左右対称に見えます。自分の身体をまじまじと見てみても一見は左右対称になっているかと思います。しかし、ライディング時に身体は「動」の状態となっていますね。その際は「静」の表面上ではなく、身体の機能の話となってきます。ややこしく書いていますが、簡単に言うと人間には「利き手」があり、見た目では左右対称であっても、機能面では左右で得手不得手があるという事です。身体を動かす上で、利き手の理解は誰しもあるかと思います。右利きの人が左手でボールを投げようとしても上手く投げる事が出来ません。当たり前の事ですね。


~関節・可動域~

身体は多数の関節で出来ています。その関節の可動域も、四肢の長さも人にとって、部位によって様々です。右肩を動かせる範囲、左肩を動かせる範囲、それが全く同じという事はあり得ません。日々のトレーニングやストレッチでも「左右同じように動かせるようにする」という事よりも「どこがどのように動くのか、どこが動かないのか」の確認に重きを置いております(同じ状態に近づける事は大前提ですが)。


~身体の重さ~

もう少し考えてみますと、身体の重さも左右対称ではない訳です。小学校の理科の時間でみた人体模型を想像してみます。

簡単なポップなイラストでも分かりますね。比較的左右対称である骨格と異なり、臓器は左右対称ではありません。その結果、身体の重さ自体も左右対称にはならず、厳密にいうと臓器で一番重い肝臓が右側にある影響で、身体は右側が重いのですね。さらに頭部、四肢でもそれぞれ重さが異なる訳です。

重心が身体の正中線にはない為、真っ直ぐに座っていたとしてもバランスが良い状態とは言えない訳です。


~利き目~

意外と知らない方がいますが「利き目」というものも存在します。確認の仕方は簡単です。顔の正面で手で輪っかを作り、少し離れた対象物を手の輪で覗きます。その際に片目を瞑って対象物が見えている方の目が利き目となります。私の場合は左目が利き目として軸であり、右目で左目を補助しているようになっています。その為、左目を怪我して苦労しております。

球技スポーツでは良く言われてますが、利き目で見ることを意識する事が大事です。ライディング時でも周囲の状況やクリップ等、意外と目線は酷使されています。走ったあとは目がヘロヘロなりますよね。小さい事かもしれませんが、利き目を意識しましょう。


⑳-3:で?結局どうすんの?

今回意識して欲しかった事は「バイクもライダーの身体も、左右で何もかも違う」という事。ライディングの結果として左右のコーナーを同じように走れることは大事ですが、ライディング自体を同じように走っては意味がない訳です。逆にライダーの身体は左右のバランスが違えど、バイクと違って自由が効きます

左右違うのは当たり前の事。それを踏まえた上でどのようにアプローチしていくのか、それを考えてみてはいかがでしょうか。だって君ら散るやん。

それでは今回はこの辺で

えびお。

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