【膝すりは上達の近道?もっと身体を使おう】初心者を脱却!ライディング講座⑮

第15回テーマ【もっと身体を使おう】

おはレーニア。えびです。

今回はライディング講座としておりますが、未だに自分の中で試行錯誤している内容を自分用の整理を兼ねてまとめていきたいと思います。

モータースポーツの中で、バイクがその他車両と異なる点は、乗り手の影響が大きいという事でしょう。それは単純なライディングのテクニックだけでなく、物理的な影響も大きく。単純に考えて、ライダー自身の身長も体重も四肢の長さも全て異なりますよね。

そういった観点から、バイクについては「操る」という言葉がよく使用されます。しかし、バイクを操るとは一体どのような事を言うのでしょう?。私は兼ねてより、ライディング時において不要な力はノイズとなり、省くべきものと考えています。➡【ライディングのノイズ】初心者を脱却!ライディング講座 ⑥。しかし、どんなにバイクの邪魔をしないと言っても、アクセルを開けなければバイクは進みませんし、ブレーキをかけなければバイクは止まりません。そして、ある時はバイクの動きを邪魔する必要があるとも考えています。

ライディングには当然ながら身体を使います。今までのライディング講座でも身体の使い方についてはかなり重要視しています。私も勉強して練習中では御座いますが、思うことをまとめていきますのでお付き合いください。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前回➡【転倒しない走り方】初心者を脱却!ライディング講座⑭

前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①

えびの呟き➡【何が違う?】「速くなりたい」と「上手くなりたい」


⑮-1:膝すりは上達の近道

見出しで釣られたTwitter峠の子羊たちには申し訳ないが、おそらく考えている事とは異なります。まず、過去記事でも「膝をすろうとムリ膝するな!」と書いてきました➡【ムリ膝はやめろ】初心者を脱却!ライディング講座 ④。膝すりは結果であって、速い訳ではないとさんざTwitter峠の峠小僧を貶してきたえび氏。そんな私が伝えたいことは、膝をすれるようになると圧倒的に上達が早いという事です。これは昔から感覚では感じていましたが、最近になって自分の中でまとめる事が出来るようになってきました。

大前提として場所は限られますし、だれでも出来る事ではありません。環境によりますので、これをやってみよう!というよりも「へーそうなんだ」と思って頂ければ。公道や駐車場でやっちゃダメよ!!

まず、私は膝を擦る事について否定的です。初心者の方やそこそこ走れている方に「膝を擦れるようになろう」と言いません。単純に抵抗になりますし、センサーも高いし、本当の意味でセンサーとして使うべきだと思っております。(押しつけてコントロールする必要があるレベルの高い方はマウントレーニア片手にご観覧ください)。しかし、それは実走行での話であり、今回は専用の環境が必要ですが膝をする経験が上達のきっかけになるという事をお話いたします。

ある時、私が参加させて頂いているスクールにて、サーキット来たらやっぱり膝を擦りたいでしょう!と「ミニバイクを使った膝すり体験」が追加されました。結果から言うと、ミニバイクで膝を擦って遊んでいた人はその後の走行もスムーズで、今まで自分のバイクで膝を擦れなかった人も擦れるようになっています。今までは、単純に意味がない膝すりであっても、フォームとしての形が出来るのかな?と考えていました。

最近改めてムリ膝、形だけ膝を擦ることのメリットが他にもあるのではないか、と思って考えた結果、身体の使い方に要因があると思っています。速く走る為のスポーツ走行では、危険であるムリ膝であっても、初心者の方のきっかけ作りには最適なのではないかと思います。勿論、転倒してもある程度安全が確保できる環境が大前提となりますが・・・。

膝をすろうと大きく定常円を描く動きで、身体を使って大きく膝を、腰を動かします。それに対して速度と過重がかかっていなければ、車体は起きてフラフラと旋回するだけになります。このタイミングが揃うと、やっと形だけですが膝を擦れるようになります。この一見意味がないような行動でも、メリットは「不安定な挙動が分かる」のと「身体を大きく使う」ことがあると思います。いまいち走りがパッとしないな、という方は身体が縮こまっていてバイクの、ライディングの挙動範囲が少ないのです。それだと逆に不安定なんですね。結果がどうであれ身体を大きく使う、使えるという経験は大きいのではないかと思います。

まぁ色々考えましたが、95割は膝をすれた!という達成感だけで上達していくのですよね・・・。スクールやイベントで膝擦り体験を行っている所もあるかと思いますので、参加できる方は是非。

次は、身体を大きく使うことについて。


⑮-2:身体をもっと使おう

人間の身体は複雑な形をしている訳です。頭部は重いし、手足は長く自由度が効く。今までのライディング講座でも荷重の抜き差しや、ホールドに身体を使うように書いてきましたが、一つだけ言えることは「自分が思っているより身体は使えていない」という事です。誰しも、走行写真や動画を撮ってもらい、それを見てみると「え??おダサい..」という経験があるかと思います。頭で考えているより、人間の身体って動いていないのですよね。

なぜ、身体を使ったほうが良いのかというと、「ライディングの自由度が高くなるから」だと思ってます。仮に同じフォームで走っていたとしても、身体を使う自由度が高いという事は、ライディング時のキャパシティが大きいという事です。自転車の補助輪と同じですね。補助輪が地面に接地していない場合は通常の自転車と同じ挙動ですが、不慮の際に補助輪があるかないかで転倒を避ける事が出来ます。その挙動が限界なのか?余裕があるのか?でライディングの安定性は変わっていきます。

また、単純に人間の身体は重量物ですので、それを近く、遠く、広く、狭くと身体でコントロールできるとライディングの幅も広くなる訳です。と簡単に言ってもそれが難しく、日々勉強中で御座います。。。。


⑮-3:重心を散らす

公道での走りでは、物理的にバイクとの一体感をだす事で、ライダーとバイクの重心が近づく為、挙動が安定する書いてきました➡【ニーグリップを抜け】初心者を脱却!ライディング講座 ⑤

それはスピードレンジが低く、低過重下での話であり、サーキットでスピードレンジが上がっていくと、話が変わってきます。ある程度のスピードレンジであれば、ニーグリップを意識するより、バイクの挙動による過重を邪魔しないような走りを意識すればスムーズに走れるようになるかと思います。バイクでもマスの集中化というように、ライダー自身も過重をバイクの挙動に合わせていく訳です。

そして、さらにスピードレンジが上がっていくと、バイクに沿うだけでなく、よりシビアなコントロールが求められる訳です。重心が集中すればするほど、バイクの挙動は鋭く、点のスピンは速くなる訳です。ブレーキング時、コーナーワーク中等に身体を四肢を使う事で、バイクとライダーの重心を敢えて散らす事でマシンを安定させることも必要になってきます。速いライダーは自然と身体でバランスがとれていますね。簡単にいうと、平均台の上を速く走ろうとしても、バランスを崩すと手を足を広げてバランスを取ろうとしますよね。それと同じかと。

と書いてきましたが、そもそも私自身がそこまでの走りに達して完成している訳ではないので、勉強中でござんす。


なんか、結局なにが言いたいのか分からない感じになりましたが、もっと身体を使おうね?って事で。あと、膝を擦り体験の機会があれば参加してみよう!(私があれこれ告知出来ないので、告知したい人は連絡をいただければ宣伝します)

それでは今日はこの辺で。

お疲レーニア!

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