【リアブレーキの使い方/公道編】初心者を脱却!ライディング講座 ⑩

第10回テーマ【リアブレーキを使え!(公道編)】

おはレーニア。えびです。

ブレーキについては頑張るな、リリースを意識しろだの色々書いてきましたが、フロントブレーキにはまだまだ行きません。だって君ら散るやん。まずは安全な範囲でブレーキを意識してくださいな。

リアブレーキについては公道編とサーキット編の2部編成で書いていきます。

今回は公道でのリアブレーキについて。

まずリアブレーキについてはトップレーサーでも全く使わない人もいます。しかし、トップレーサーが使ってないから!と素人が判断すると危険です。                    

昔とはマシンの性能やタイヤの性能も大きく変わってます故…。

私が思うに、

「下手くそほどリアブレーキを使え!」

で御座います。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前回➡【マウスピースはセンサー】初心者を脱却!ライディング講座 ⑨

前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①

関連①➡【下り道の散らない走り方】バイク初心者を脱却!ライディング講座㉒

関連②➡【リアブレーキの使い方/サーキット編】初心者を脱却!ライディング講座⑪


⑩-1 : リアブレーキとは?

教習所でも習いますし、自転車でも同じです、リアブレーキという概念を知らない人はいないでしょう。

簡単ですね、リア(後輪)のブレーキです。

リリースの話でも書きましたが、ブレーキには制動ともう一つ役割があります。それはマシンに荷重を掛ける役割。前回のリリースの話ではフロントブレーキを掛けると前荷重となりフロントサスが沈むと理解しやすかったかと思います。

それではリアブレーキを踏むとどうなるのか?すごく簡単にいうとリア荷重となり、リアサスが沈みます

※ここでは細かい事は書きません。Google先生で拾える情報を書いてても面白くないので(めんどくさいし、ようわからん)

では、リアサスを沈める事が出来ると何がどう変わるのか?考えていきましょう。


⑩-2 : 公道でのブレーキング

まず前提として、公道でのブレーキングは安全の為に行う、という事を理解しておきましょう。制動の為、ではなく安全の為に行います。

まずブレーキについて教習所でどう習ったのか分かりませんが、周りをみている限り、制動時のブレーキのかけ方は大きく以下に分かれるかと思います。

  1. フロントがメイン、リアは補助。
  2. フロントのみ 。
  3. リアがメイン、 フロントが補助。

①が一番多いかと思いますが、②フロントブレーキしか使わない、③フロントロックが怖いのでリアブレーキ主体で止まるという方もチラホラ見受けられる印象です。

まずはフロントブレーキをメインで止まる、これは前提として理解しておきましょう。③の人はフロントブレーキでしっかりと止まる練習をしてください。当たり前ですが、フロントブレーキを強くかけた方が制動距離が短く、早く安全に止まれます。

さて、改めて考えるとリアブレーキを併用している方は意外と多いと思います。しかし、フロントブレーキと併用してより短く止まる、制動の補助としての役割がほとんどではないでしょうか。

ここで理解して欲しいのが、荷重コントロールとしてのリアブレーキです。何も難しい事を考える必要はなく、前述のようにリアブレーキを踏むとリアに荷重が移ると理解しておけば十分で御座います。


⑩-3 : 三度の飯よりリアブレーキ

凄く簡単に考えてみましょう。フロントブレーキのみをかけると当然ながら前荷重となり、フロントサスが沈みます。車体もライダーも前のめりとなります。前のめりになると単純に身体的にストレスとなります。。なので皆様リアブレーキを併用して荷重を前後に分散し、綺麗に停止している訳です。毎度停止する度に前のめりでカックンカックン止まっていると疲れる訳なので、実は自然と出来ているのです。

直線での完全停止までの制動ではリアブレーキを使っている方は多いですね。せっかく使っているので色んなシチュエーションで考えてみましょう。

最低でもこの3つのポイントを抑えると安全で楽しく走れると思います。

  1. 峠道の下り
  2. 低速ターン
  3. ワインディング

①峠道の下り

皆さん峠道は好きでしょう。えび氏も大好きです。ついついペースアップしてしまう人多いですよね。下りでツッコミ過ぎて散る人、良く見ます。お腹いっぱいです。なぜ下りで事故が多いのか、勿論スピードが出てしまう事が一番の原因でしょう。しかし、ここではバイクの荷重について考えてみましょう。

結論からいうと、峠道の下りはリアブレーキを多用しましょう。よく、リアブレーキを踏むとリアがロックして滑るから怖い、と聞きますが逆です。峠道の下りではリアブレーキを踏まない方がリアが滑ります

前後の通り、公道での速度域では前のめりの状態では非常にバランスが悪いです。下り道となるとより前荷重となり、ブレーキをかけると更に前荷重となります。そうなるとリア荷重が抜けて接地感(グリップ)が低くなります。リア荷重が抜けるとライダーの感覚的にも非常に不安定となり危険です。よく見る事故でリア荷重が抜けて、タイヤが空転、瞬間的にグリップが戻ってズリズリと曲がれず壁に一直線(よくアンポンがこれをハイサイドと喜んでますね)。

そこでリアブレーキをきっちりと踏んであげると、リアに荷重が移り、極端な前荷重を防ぐことが出来ます。そうするとリアのグリップも程よく残り、安心して走れるんですよね~。

峠道の下りが怖い方はリアブレーキを多用して、過重をリアに移し、車体のバランスを意識してみましょう。

参考➡【下り道の散らない走り方】バイク初心者を脱却!ライディング講座㉒


②低速ターン

市街地の狭い路地でUターンを華麗に決めたいでしょう。しかし、低速時のマシンコントロールって難しい。そんな時もリアブレーキを踏むと幸せライフ。

簡単に言うと、低速時に不安定なのは動力が足りていないからです。アクセルも開けれない、車速も乗らない、非常に不安定。であれば解決策は簡単ですね。アクセルを開けて車体を安定させてあげればよいのです。

コツはリアブレーキを踏みながら車体を倒す。そうするとリアに車体が引っ張られるような感覚となり、それに合わせてアクセルを開けてあげれば安定してターンする事が出来ます。つまり、動力を釣り合わせるようなイメージですね。(コマも回転していれば安定しますよね?)

練習としては半クラで進む推進力に対して、リアブレーキをかけると感覚が掴みやすいと思います。


③ワインディング

サーキットと違って公道では荷重コントロールが難しいです。何故ならスピードレンジが低いから。それなりにスピードが乗るサーキットの方が、車速で荷重がかかる為、荷重コントロールは簡単なんですね。しかし、公道でもワインディングでも荷重コントロールは重要で御座います。そんな時にもリアブレーキを使用しましょう。

ワインディングではフロント荷重のコントロールが非常に難しい。リリースの話でも書きましたが、リリースポイントが重要となります。しかし、公道では車速が乗らない為、掛ける荷重は不足しているのですが、サスは変わらずに反発してくる(生意気!)のです。なのでブレーキを早くかけすぎると、コーナー手前でサスが伸び切りバランスが悪い、という話はしたかと思います。

リリースに向けたブレーキでサスの調整する事もできますが、ワインディング時にはフロントブレーキを緩めていくに従って、リアブレーキを踏んでリアに荷重を移してあげます。そうするとフロントのギクシャクする動きがなく、リア荷重が増えて安定したライディングが出来ます。

またコーナー途中でもリアブレーキを踏むと車体のバランスを損なうことなく、車速調整が出来ますので意識してみましょう。


①峠道の下り、②低速ターン、③ワインディングが一先ず大事かなと思って書きましたが、他にも色々使用できる所があるので、まずはきっちりと制動の補助として使っていくことから初めてみるとよいかと。

うーん、なんか難しい、と思ってる人はリアブレーキを踏むと車体が安定する!と極端に考えても間違いではないです。まずは踏んで体感してみよう。

と公道向けなので簡単、というか雑な感じですが今回はこんな所で。

次回はサーキット編となりますので、もう少し詳しく書いていこうかと思います。

それではおつかレーニア!!

続編→【リアブレーキの使い方/サーキット編】初心者を脱却!ライディング講座⑪

スポンサーリンク