【身体は自由には動かない】初心者を脱却!ライディング講座㉓

23回テーマ【身体は自由には動かない】

おはレーニア。えびです。

今回はライディング講座というよりも考え方について。自分自身のアウトプット的な意味で。

伝えるより、自分の整理なのでつらつらと羅列。

宜しければご参考までに。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①

前回➡【下り道の散らない走り方】初心者を脱却!ライディング講座㉒

関連①➡【感覚で走る?考えて走る?】初心者を脱却!ライディング講座⑯

関連②➡【同一コンディションで走れ】初心者を脱却!ライディング講座②

関連③➡【ライディングは左右非対称】初心者を脱却!ライディング講座⑳

関連④➡【膝すりは上達の近道?もっと身体を使おう】初心者を脱却!ライディング講座⑮


㉓-1:身体は思った通りに動かせない

バイクに乗る上で良く言われる言葉「手足のように動かす」。自分の手足のように自由に、思い通りに動かせるようにと。ただ、前提として私が思うのは「バイクとは手足の延長」だという事。それはバイクが手足のように思い通りに動かせる、という事ではなく「そもそも手足は自分の思い通りに動かせない」という事。

身体は思い通りに動かせない。この当たり前の事実をバイクに乗っていると忘れがち。小学生の頃を思い出してみる。体育の授業の徒競走、球技、同じような年頃の生徒で競っても明らかな優劣がある。運動の向き不向きは絶対的に存在する。勿論、バイクに乗る上でも向き不向き、学校生活で良く言われていた「運動神経の良し悪し」が存在する。

バイクから離れて考えてみる。私は小学生~中学生で野球と、高校生でバスケットボールの部活動に所属していた。野球もバスケットボールも初めは補欠だった。野球でボールを投げてみる。狙った所に、狙った速度で、狙った距離を投げる事が出来ない。バットを振ってみる。狙った場所を、狙ったタイミングで、狙った方向に打つ事が出来ない。身体能力が近いレギュラーだった同級生のプレイを見てみる。それをイメージしてプレイする。出来ない。人間の身体は自分の思った通りには動かない。それを経験や才能や努力で理想に近付ける。

バスケットボールでシュートを決める。決めた時と同じフォームでシュートを打つが、入らない。仮に全く同じプレイを繰り返す事が出来れば、物理的にはシュートを外すことはない。決まった位置からシュートするフリースロー、それでもプロの成功率は80%程度。至極当然ながら単純。同じ動きを繰り返す事は人間には不可能。

スポーツでなくとも、両手を左右同じ高さで広げてみると、左右の高さに差異がある。人間の身体は左右非対称で思い通りに動かすことが難しい。(【ライディングは左右非対称】初心者を脱却!ライディング講座⑳)

身体能力は人によってバラバラ。自分の身体能力以上のパフォーマンスは出来ない。その為の体力作り基礎作りで自力の底上げ。その底上げされた自力をどれだけ高いパフォーマンスを発揮できるのか、それが実力。

よく、本番で実力が発揮出来なかった、自分のプレイが出来なかったというアンポンがいる。それが実力。


㉓-2:身体がどう動くのか

運動神経がいいとは身体の使い方に無駄がなく、理想に近い動きが自然と出来ている人。それが出来ていない人は、理想の動きが出来る身体能力があるに出来ていないのか、そもそも自分の身体では物理的に無理なのか、それを知る事が大事。

自分には何が出来るのか、自分の身体がどう動くのか、どう動かせるのか、どう動きたいのか。人間の身体は思った通りに動かせないからこそ、どれだけ動かせるようになれるか。いいタイムが出た時の身体の動きはどうだったのか。車両、気温、等々と違って数値で見えないところだからこそ、日々自分の身体との会話が必要。数値化されないところだからこそ、日々自分の身体を管理し、同一のコンディションを保つ事が重要。(【同一コンディションで走れ】初心者を脱却!ライディング講座②)

理想のラインを、理想の走りをイメージする。その理想の動きをどれだけ正確にトレースできるか。100%の理想の動きを50%でトレースする、80%でトレースする、90%でトレースする。闇雲にトレースするのではなく、自分の中でどれ程のマージンで、どれ程のキャパシティを残しているのか、より正確に。ボールをどこまで投げれるのか遠投を繰り返すのではなく、10m、30m、50mと狙った距離を正確に投げるように。

その理想の動きもアップデートしていく。ギリギリの理想をイメージし、より近付けるように、より細かく正確に引き出せるように。


㉓-3:身体を大きく、小さく動かす

身体は思った通りに動かせない。動画で走行を見てみると、イメージより動きが小さい、縮こまっている。身体を大きく動かすように意識する。

身体を大きく使えるようになるとライディングの自由度が高くなる。仮に同じフォームで走っていたとしても、身体を使う自由度が高いという事は、ライディング時のキャパシティが大きいという事。その挙動が限界なのか?余裕があるのか?理解していないので、君ら散るやん。(【膝すりは上達の近道?もっと身体を使おう】初心者を脱却!ライディング講座⑮)

身体は動かそうと思った以上の動きをする事は出来ない。縮こまったままの走りでは、ずっと縮こまったまま。大きく動かす事で、自分の身体がどこまで動かすことが出来るのか確認が出来る。縮こまった動きでは左右で同じ可動域だったが、大きく動かす事で左右の可動域の差異を確認する事が出来たり。

大きく動かす事はあくまでもきっかけ、前述の例ではボールをどこまで投げれるのかの遠投 。ただ、下手な人ほど小刻みな小さな事からやりがち。大事な事はバランス。大きく動かす事、小さく調整する事、それぞれを考えながら、上下にバラツキながらも全体曲線では右肩上がりに。

大きく動かしキャパシティを大きく、イメージを理想の動きをより高く、それのトレースを100%により近付ける、そのトレースをより細かく小さく正確に。


えびを

続編 ➡ 【冬のタイヤの熱入れ/公道・タイヤウォーマー】初心者を脱却!ライディング講座㉔

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