【感覚で走る?考えて走る?】初心者を脱却!ライディング講座⑯

第16回テーマ【感覚で走る?考えて走る?】

おはレーニア。えびです。

今回はテクニックの話ではなく、ライディングの考え方の話となります。ライディング講座では文字に起こしていますが、実際のライディングでは何もかも一瞬で過ぎ去っていき、あれこれ考える暇もないかと思います。かと言って、何も考えずに走ってよいのかというと、それも違います。 

バイクは結局のところ感覚で乗る乗り物なんですね。今回は実際のライディングと、ライディングを考える事の違いについて書いていきたいと思います。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①

前回➡【膝すりは上達の近道?もっと身体を使おう】初心者を脱却!ライディング講座⑮

えびの呟き➡【安全の証?下手の証?】みんな大好きアマリングについて


⑯-1:インプット、アウトプット

まず初めに、いつもえび日記のライディング講座を読んで頂いている方、ありがとうございます。拙い内容ですが、励みになりまウントレーニアもっと飲め。そして、今回考えていきたいのが、知識のインプットアウトプットです。

難しく考える必要はなく、当たり前の事です。私が書いているライディング講座、これは私の経験や実際のライディングを解いて伝える為に、言葉としてアウトプットしているモノになります。そして皆様が読んで受け取り、実際のライディングにインプットしていく訳です。ここで理解して頂きたいのが、他人から受け取った知識や技術はボルトオンではなく、中華製品もビックリの粗悪品も粗悪品な訳なのです。

実際のライディング時の一瞬の出来事を、ライディング講座では砕いて解いて引き伸ばしています。それを読んだだけの状態では整ってもいない、バラバラの状態です。よく、頭では理解できたけど、実際どのように走ればいいの?という人がいますが、知識はインプットし、それを実際に使用してアウトプットする事で知恵となる訳です。ライディングでも考えて実際に使用する事で、自身のライディング知識が使用して初めてライディングテクニックとなる訳です。


⑯-2:実際のライディングで考えること

私も実際のライディング時に、記事に書いている事を考えながら走る事はしていません。それは当たり前の事ですね?。走りながら、ブレーキポイントが~、リリースポイントが~、進入が~、アクセルが~と書いてある事を全部考える時間も余裕もありません。記事に書いているような基本的な事は身体が自然と動くような、感覚で走っているような、身体に染みついているようなイメージでしょうか。それを砕いて解いて引き伸ばして、言葉にしているだけで、実際に全て考えながら走っている訳ではありません。

ならば、実際に走っている時には何を考えているのでしょうか?大きく3つに分ける事ができ、「新しいこと」「次のセクション」「トラブル」となります。


~考える事①「新しい事」~

先程の「走る時に何も考えていない」という言葉に語弊があるかと思いますが、全く何も考えていない訳ではありません。その時々の状況下でタイミングやマシンからの感触をつかみながら考えて?いる訳です。その中でも新しい事、試してみたい事を考えて走っています。それはつまり、初心者の方がライディング講座を読んで、実際のライディングで試すように、私も教わった事、考えた事を試していく訳です。そして、それが良い結果に向きそうであれば、自分のライディングの一部、つまり無意識に身体に染みつくように、意識して反復していく訳です。

そうやって新しい事を自分のライディングに肉付けして、新しい事をどんどん取り入れていく訳です。基本的な事を意識する事も大事ですが、いつまでも同じことを繰り返していても上達しない訳です。極端なことをいうと、頭で考える事は必要ですが、最終的には身体で覚えましょう。誰しも教習所ではクラッチを繋いでアクセルを開けてと色々考えて発進していきますが、慣れてくると考えずに身体が動くようになりますよね?それと同じ事です。出来ない、難しいの理由のほとんどは慣れていないから、なんですね。


~考える事②「次のセクション」~

似たような事になりますが、ライディングは今までの経験と感覚によるものなので、積み重ねていくことが大事です。そして、一つ意識するとするならば、「今」の動作は次のセクションに向けるものだという事です。ぎこちないライディングとなる原因は、「今」の動作を「今」に当てているからなんですね。「過去」行った動作が「今」であるという事です。これは感覚的な話となりますが、次に、次にと進んでいく走りをしなければ、バイクの動きにライダーが追い付かず、ライディングの流れが渋滞してしまいます。それが、所々に生じるぎこちなく、ギクシャクとした、カッコ悪い、君ら散るやん?のライディングに繋がるのではないかと。

ライディングにポイントはありますが、それは線上の、流れの中のポイントであり、点在している訳ではありません。全ての動作に前後があって区切れている訳ではない、と意識しましょう。


~考える事③「トラブル」~

これは今まで何回も書いてきたことですが、自車のスライドやオーバー等のトラブル、他車との接触等のトラブルについて十二分に注意し、意識して走行することです。私はライディング時において、他車と自車では8:2、5:5、2:8で走るように意識しています。公道では8割を、スポーツ走行でも半分を、レースシーンでも2割は他車や周囲を意識をするように心がけています。先ほどの話では「今」は次のセクションに向けるもの、と書きましたが、それはこのような突発的なトラブルにこそ「今」を当てる必要がある為なんですね。

なので実際のライディング時にあれこれ考えていると、このようなトラブル時に冷静に思うように力を発揮できない訳です。


⑯-3:感覚で走るということ

速い人はいいます「ん~感覚だからね・・・」。それは何も考えていない訳ではなく、身体に染みついている訳です。だからと言って、下手くそな人が真似しても「感覚派の下手くそ」という悲しい存在が生まれるだけなのです。

バイクは良くも悪くも感覚で乗れる乗り物なんですね。その結果、感覚で速く走れる人(海老怒マ沼沈)と、悲しくも感覚で速く走れない人が出てくる訳です。私は悲しくも後者ですので地道に頑張っていくしかないのですね。

アウトプットはロジカルに、インプットは感覚下に落とし込むことが大事です。皆様もそろそろコンビニで無意識にマウントレーニアに手が伸びてきましたよね?

それでは今日はこの辺で。

お疲レーニア!

続編➡︎【フロントブレーキの基本】初心者を脱却!ライディング講座⑰

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