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第8回テーマ【初心者こそハングオン】
おはレーニア。えびです。
(注意)フォームだけ真似すると散ります。第四回の”ムリ膝”を未読の方は→【ムリ膝はやめろ】初心者を脱却!ライディング講座 ④
今回のテーマは過去講座の復習も兼ねておりますので、要所要所で振り返ってみてください。
何故、初心者にハングオンが必要なのか、考えていきましょう。”ハングオンという概念を理解して走ろう”という事なので、頑張って膝擦ろうって事ではないです。
それでも「公道ではハングオンは不要!」と声高にして叫ぶハッピーボーイが居ますよね。
わかる、わかるよ。だけどね。
君ら飛ばして散るやん
「速度出しすぎましたゴメ忍」とかTwitter峠で見すぎてゲシュタルト崩壊起こして胸焼け案件。
公道で暴走行為は勿論ダメですが、正しいフォームで走れるようにすることは大事です。
って事で第8回スタート。
※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。
前回➡【リリースポイントを一定に】初心者を脱却!ライディング講座 ⑦
前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①
えびの呟き➡【膝すりは上達の近道?もっと身体を使おう】初心者を脱却!ライディング講座⑮
⑧-1 : ハングオンについて
“第4回”ムリ膝”でも簡単に説明しましたが、旋回時には外へ逃げようとする力が働きます。それを身体で重心を落とし込んで、内側へ下側へ力を逃すテクニック、とこの程度の理解力があれば十分で御座います。
前回はムリ膝をするな!と言いましたが、今回はハングオンをすべし!と真逆の事を言ってるな〜と思うでしょう。また、ハングオンと聞くとサーキットを走ったり、膝を擦ったり、高度なテクニックだと思ってる方が多いのではないでしょうか。
今回、初心者の方に理解して頂きたいのはハングオンとはバイクを寝かせるテクニックではなく、バイクを安定させる為のテクニックという事です。なのでより安全に走れるようにも、ハングオンを理解することが大事なのです。
また、”慣れたら自然とハングオンが出来るようになる” なんて言う人もいますが、やろうと思わないと絶対出来ませんので!!
⑧-2 : ハングオンのメリット

ハングオン=膝を擦る、攻めるというイメージがあるかと思いますが、ここでは安全に楽しく走れるようになる為のハングオンを説明していきます。
まず、初心者の方にハングオンをお勧めする理由は以下
- 君ら散るやん定期
- バイク寝かせようとしがち
- リーンウィズに固着しがち
と初心者の方に陥りがちな事を書きましたが、正しいハングオンを理解していれば払拭できます。
ハングオンのメリットとしては以下の4つ。
- 重心が低くなるので安定する
- 身体がインを向くので自然と目線は奥に
- リーンウィズより浅いバンク角で走れる
- 無駄な力がいらないのでスムーズ
すばらしいやんハングオン。それでは一つ一つ解決していこう。
メリット①【安定する】
第5回のニーグリップの話でも書きましたが、大切なことですので繰り返し考えましょう。
未読の方は是非➡︎【ニーグリップを抜け】初心者を脱却!ライディング講座 ⑤
簡単にいうとバイクの重心にライダーが近い程、バイクは安定するという事です。(レーシングシーンでは安定しすぎるので、あえて散らすようなテクニックもあります➡︎【膝すりは上達の近道?もっと身体を使おう】初心者を脱却!ライディング講座⑮)
まず、前提としてハングオンとは決まったフォームはない、という事を理解してください。走るコースや車種、ライダーの身体、スピードによって毎回変わります。なのでムリ膝やハングオン!と思ってトライすると散りますよ。
メリット②【目線が奥に】
第1回の目線の話でも書きましたがこれも大切なことですので繰り返し考えてみましょう。
未読の方は是非➡︎【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①
これは相互的な関係にあります。目線を奥に送ることで身体がインを向くとも言えます。つまり、身体も落とすし、目線も送るどちらも意識していれば尚よし!
メリット③【無駄にバンクしない】
意外に思われるかもしれませんが、同じスピードレンジで走る場合にはハングオンの方がバンクしません(バイクが寝ない)
逆に言うと、リーンウィズの方がバイクの重心とライダーの重心が遠い為、パタパタと倒れていきます。
※前述のニーグリップ記事にも書いてます。
バイクは垂直に近い状況が安定します。当たり前ですね。ハングオンをする事で身体を落とし込み、重心が低くなることで、路面とのグリップ力が増します。結果としてバイクが安定し、無駄にバンクする事がないので、ライダーも安心して走れます。
メリット④【無駄な力が不要】
第6回のノイズの話でも書きましたが、無駄な力が入っているとバイクの挙動に悪影響が出ます。単純に危険です。
未読の方は是非➡︎【ライディングのノイズ】初心者を脱却!ライディング講座 ⑥
リーンウィズ、ニーグリップ、理想的な状況で走れればよいのですがどーしても初心者の方は身体が固いです。ライディングは力を入れるより、力を抜く方が安全に走る事が出来ます。
正しいハングオンが出来ていれば、バイクの推進力を邪魔することなく、ライダーの身体的な負荷も少なく走ることができます。
次は、どのような手順で走っていけばよいのか考えてみましょう。
⑧-3 : ハングオンで走ってみよう

まずは皆様が考えているハングオンのフォーム、それを忘却彼方へハンマー投してください。くどいようですが、フォームだけ真似したムリ膝にならないようにしてください。
ハングオンについて調べてみると、身体を落とし込んでみよう!お尻をずらしてみよう!と書いてありますが、やめておきましょう。目的と手段が逆になってる典型的な例でしょう。身体に無駄な力が入った初心者がフォームを変えると非常に危険です。まずは力を抜いて、バイクの動き(リアステア)を意識しましょう。
基本はニーグリップ/リーンウィズの体勢となります。そこから前述のニーグリップでも書いてある通り、不必要なイン側の力は抜いてあげます。力を抜いてあげるだけで、自然と身体はイン側に傾き、理想的なリアステアを体感できるかと思います。まずは初心者のニーグリップ/リーンウィズのコンビニ雑誌的な必須特典となっている不要な力を排除する事から始めましょう。
力を入れない抜きのライディングに慣れたら、あとは速度やコーナーの深さでどのように身体をアるプローチしていけばよいのか分かってくるかと思います。重要な事はバイク主体のライディングを行う事です。それを徹底していけば、ワインディングでも速度に見合ったフォームで走る事が出来ます。公道で必要なだけ身体を落とし込むハングオン、それが安全に速く楽しく走るライディングに繋がります。
勿論、サーキットでのスポーツライディングでも基本は同じです。恐らくニーグリップを抜く感覚を覚えてサーキットトライが出来れば簡単に膝をする事が出来るかと思います(目的ではないにしろ、やっぱり膝擦りたいもんね)
結論として力は抜け!重心は低く!ムリ膝はすんな!でございます。
走るならカッコよく走りたいもんね。
それでは今日はこの辺で
お疲レーニア!
続編→【マウスピースはセンサー】初心者を脱却!ライディング講座 ⑨
