えび物語 part②

おはレーニア。えびです。

ある少年Eのバイク人生をゆっくりと書いていこうかと思います。これからバイクに乗ろうと思ってる方、今バイクに乗っている方、どんな気持ちでバイクに乗り始めたのか思い出してみませんか?

※創作物になりますので登場人物は全員マウントレーニアの養分です。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前回→えび物語 part①

こちらもどうぞ→下手くそが下手くそへ送るライディング講座①【目線】


②-1: ジェイド君

初バイクであるジェイドを購入する事となった少年E。高校生にとっては3万円でも大金。しかし、いきなりニーハン(250cc)に乗れるという事が何よりもステータスだったキッズ環境(周りはほとんど原付)。

今でも覚えている高校一年生の春休み。高校近くの公園で愛しのジェイドが納車されるのをドキドキしながら友達数人と待機。そこにやってきたジェイドを乗せた軽トラ。バイク乗りネットワークを駆使してブローカーもどきをやって小遣い稼ぎをしていたT君。見事に族車仕様の怪しさ満点のジェイド君ですが、ちゃんと書類もあり、名義変更も任意保険も即日対応(パパ上)。

ボロボロでゴリゴリの族車だったけど、どんなバイクより輝いて見えた。俺はあの赤いバイクのようにバリバリ言わせながらコーナーを駆け抜けるのだ、と本来予備としてT君が持ってきてた純正ハンドルと純正シートへ即刻変更。取り外した族車パーツを売買する前提で安くしてくれたのだが、少年Eにとっては好都合。

という事でバイクライフの始まり始まり~。


②-2 : バイク通学

ヘルメットだけ新品で残りはパパ上やお仲間のお下がり。バイクを手に入れたので、早速乗り回したいのだが、我が高校は【バイク通学禁止】どころか免許の取得そのものが禁止というバッチバチの環境下。勿論同じ高校にはバイク仲間なんていなくて、全力でイキりたいのに隠さなくてはならぬ。しかも、パパ上への借金(教習所代)と維持費の為、土日はバイトで乗る時間といえばバイトの往復くらい。

そんな環境で満足できる訳もなく、バイク通学をこそっと始める少年E。通っていた高校の隣には比較的大きな森林公園があり、そこの駐車場にバイクを隠して歩いて通学するというメソッドを確立。これで毎日バイクに乗る事が出来る。我ながら天才か。

はじめはバレないように人が少ない早朝に走ってバイクを止めて、何食わぬ顔で登校していたが、油断慢心。慣れてくると「バイクなんだからもっと寝れるんじゃね?」と少年Eは調子に乗り始めた。終わりの始まりです。だんだんとピーク時間も過ぎて、登校時間ギリギリに来るように。

そしてある日、いつものようにバイクを停めようとすると先客がおり、ちょうどバイクから降りるところ。この近くには駅もあり、公園に停めて仕事に行く人もいるのです。少年Eもいつものように停めてヘルメットを脱ごうとすると、先程のライダー改め、少年Eの担任のO先生がヘルメット片手にコチラを見ている。

何ということでしょう〜(before after)

「やばい」っと思ったが、人間は窮地に陥ると冷静になる。少年Eの高校は生徒に禁止している事もあり、教師もバイク通勤が禁止なのである。これは勝つる。同じ穴のなんとやら。お互い金玉を握ったクランチ状態。「フッ…」と安心してヘルメットを脱いだ瞬間、怒号と共にヘッドロック。な、何が起きてるんだってばよ。

(コイツ、自分の事を棚に上げて俺だけ処罰すんのか?絶対絶対絶対絶対に最後はチクッてやる!)

っと怒りMAXで校長室でお説教。あーこれだから大人って奴は、と自分の事を棚に上げてるというのは正にこの事。結果その日は一日中空き教室で反省文 + 入れ替り立ち替わりの教師の説教の図。

少年Eの処罰は1週間、放課後に学校内の掃除。【免許取得及びバイク所持の禁止】というのは学校の方針で正式な校則で決まりがあった訳ではなかった為、【通学にバイクを使った】のが校則違反となり、結果的に掃除だけで済んだのだ。

と言っても担任Oへの怒りは収まらない。もう、俺はキレちまった。どうなってもしらねぇぞ。と文句垂れながら初日の掃除へ。すると、そこにはジャージ姿のO先生。

結果、2人仲良く“通学/通勤にバイクを使った”の罰を受けたのでした。

その後、O先生とは休日にバイクで走りに行く仲になり、同じ高校唯一のバイク仲間の誕生。


つづき→えび物語part③

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