えび物語part④

おはレーニア。えびです。

ある少年Eのバイク人生をゆっくりと書いていこうかと思います。

※創作物になりますので登場人物は全員マウントレーニアの養分です。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前回➡︎えび物語part③

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えびのつぶやき➡︎【違法?暴走族?】走り屋について


④-1 : 大学を目指す

バイクの青春を謳歌している少年Eも気付けば高校3年生。人生の転機。通っていた高校は就職する人もいれば、大学に進学する人もいるような。そんな中で少年Eは就職しようと考える。当てがなかった訳でもないが、本当にやりたい仕事でもなかった。それを当時の担任であり、学校唯一のバイク仲間であるO先生(part2参照)には筒抜けちくわ。放課後、呼び出されて面談。もともと勉強が好きではない、だから就職しようと伝えた。

「勉強が好きじゃないから働くのか?そんな考えでは続かないし、先方にも失礼だから辞めろ。大学に行けとは言わない。ただ、勉強なら俺が教える事が出来る」

と言われて、初めて思った。

“この男、教師っぽい”

けど、もう一つ思った。

“頑張ってみよう”


④-2 : 受験勉強

数学教師のO先生のもと、英語はアルファベット程度しかわからず、理系なのに数学の教科書を持っておらず、第一言語である国語は4択問題をことごとく外すような少年Eの受験レース、フォーメーションラップがスタート。

まずは志望大学。大学を目指す際に前提として、学費が安い国公立大学。国公立大学はセンター試験と各大学で受ける2次試験の合計点数で合否が決まる。実質1年間もない中で大学を目指す訳で、全分野を詰め込むのは無理な訳だ。それで2次試験の点数比率が高い大学に自ずと絞られた。少年Eが受ける大学は数学と物理が対象科目。こうして2次試験の数学物理特化型の受験勉強が始まり、人間としての尊厳も終わった。

今でもO先生に言われるのは、チンパンジーに教えた方が楽だったと。


④-3 : お受験〜センター試験〜

センター試験の1ヶ月前にセンター試験がマークシートである事を知った少年E。2次試験の勉強(記述)しかしてこなかったが、ようやくセンター試験の対策に入った。しかし、既に勝利を確信していた少年E。マークシート、つまり選択式なら勝てる。USB端子の上下、Tシャツの前後、5本指ソックス。ことごとく1発でクリアしてきた直感力。手こずった記憶はない。

結果はっぴょーう。O先生と自己採点。

“398/950満点”

うーん、半分は取れると思ってた。英語を自己採点した際に、50点!半分もとれた!と思ったら200点満点だった時は流石に冷や汗。

センター試験の結果をもとに、なんたら塾の合否判定も出てまいりました。受験予定の〇〇大学のA判定〜E判定まで、受験者の点数がグラフ上にプロットされている訳です。上の方からA判定、B判定、C判定とプロット数が多くなる。ずぅーーーっと下の見切れるかどうかの400点の下に1つだけプロットがあり、ぶっちぎりのE判定。ここまでくると匿名性もクソもなく、O先生と笑った。

まぁ、残り数Lap。そこでごぼう抜きする為に、頑張ってきたんだと、O先生。

そうだけど、ハイペースで転倒するかもね。ガッハッハ。


④-4 : お受験〜2次試験〜

2次試験の配点が数学300点、物理300点と計600点もあり、センター試験でポケモン鉛筆(パラス)を転がして穴埋めするような奴にもチャンスがある訳だ。ここ一番でぶっちぎる為に、血反吐を吐きながら(リアルに吐血しおまけに血便(なんかラップ調))頑張ってきた訳です。

ここで妙に記憶にあるのが、試験前の緊張は1mmもなく、あれこれ考えずに試験に臨めた。あー、今まで緊張してきたのはただの準備不足なんだと感じた。雑巾を絞るように一滴も残さず、目標に向かって正しい努力をしたのであれば、緊張もしないのだなと感じた。ああすればよかった、もっと勉強すればよかったとは思わず、これ以上はないと本当に思えた。人生で初めて正しい努力を出来た時だと思う(【努力】努力は裏切らないし、報わないし、嘘もつかない)

結果?

600点、満点でしたよ。

まぁ、その入った大学も数ヶ月で行かなくなったのは別のお話…。


つづく

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