えび物語part③

おはレーニア。えびです。

ある少年Eのバイク人生をゆっくりと書いていこうかと思います。

※創作物になりますので登場人物は全員マウントレーニアの養分です。

※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。

前回→えび物語 part②

こちらもどうぞ→下手くそが下手くそへ送るライディング講座①【目線】


③-1 : バイクの在り方

紆余曲折ありながも順調に進んでいく少年Eのバイクライフ。毎週金曜日の夜には地元のバイクコミュニティの集会があり、そこに顔を出すのがちょっとした楽しみ。学校ではバイク仲間がおらず(O先生との秘密結社は除く)、色んな学校や地域から集まる同世代との交流が純粋に楽しかった。

それは中学の時にM峠にギャラリーに行ってた時の雰囲気とは違う。初めは自分のバイク/車を持っていない事に対する心の在り方だと思っていたが、そうではなく。暴走族が悪くて、走り屋が正しいなんて思ってた訳でもない。落ちてる毛が腋毛か陰毛、どちらなのか?どちらにせよダメな事。ただ腐った中でどちらに肌が合うのかと言われたら、バリバリ鳴らしながら、コーナーを駆け、目ん玉三角にして脳内を沸騰させる事に対して痺れてしまった。

ダラダラと音を鳴らしてながら走り、集まって喋るだけの目的地。そんな事よりも、あるかわからない目的地を探す、それが少年Eが考えるバイクライフ。

自然と金曜日の夜から土曜日の朝にシフト。  

夜の集会で手に入れた愛機を日の当たる所へ。

早朝の峠道へと足を踏み入れる。


③-2 : ジェイドと少年E

時間と場所が決まっていた大人数の集まりから、1人であてもなく山道を走り始めた少年E。あの日、ダムで見た赤いバイクのような走りをイメージして、ワイディングを「あーでもない」「こーでもない」とひたすらに走り続けてる。走りはチンタラ、気持ちはコマグン!

そんな事をしてるとガソリン代もかかる。山道を走る事を意識するとタイヤも気になる。ボロボロの車体も気になる。自転車もチェーンが錆びてくるよな?エンジンオイルってどうすんだ?

と、ここで初めてバイクという機械に対して興味が湧いてきた少年E。パパ上にあれこれ聞いて、一緒にメンテして、ようやく自分のバイクのように感じた。

サビサビだったチェーンを替え、ハゲハゲだった塗装を下手なタッチアップで補修し、油類を替え、洗車し拭きあげて。他人から見ると対して変わりはなかったかもしれないが、自分のバイクに手を入れて、その変化が体感出来るのが何よりも楽しかった。

本来欲しかったCBR250RR mc22。それと同じエンジンが付いてて、正直半分以上は妥協案として乗ることに決めたジェイド。しかし乗ってみると、非常に乗りやすく、軽くて曲がり、エンジンも良く回る。惚れ込んでいくのに時間は不必要。

そんな楽しい時を過ごしてた高校の夏。


つづく➡︎えび物語part④

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