【違法?暴走族?】走り屋について

おはレーニア。えびです。

今回は少しアングラな話題。80〜90年代がピークの走り屋、峠小僧。時代は変われど少なからず現代にも生息しているバイクの走り屋。

えび氏も10代は峠小僧で暴走行為、迷惑行為を繰り返しており、お恥ずかしい限りです。それを正当化する事もしませんし、言い訳もしません。

世の中も変わり、ブームも去り、バイク自体が下火になれど、どこかに潜んでいる暴走行為を繰り返すバイク乗り。

前提として“良い” “悪い”の話をするつもりはありません。悪い事である事は明白ですので。それを踏まえて、今回は”走り屋”について、私が思う事を書いていきます。

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① : 何故、走るのか

走り屋行為は勿論 道路交通法違反となりますし、騒音被害、道路設備の破損等の罪にも問われます。しかし、実際に検挙されたり逮捕されたりしている人が少ないのか、グレーゾーンのような認識になりがちですが、立派な違法行為となります。

ただ、違法である事は皆さん百も承知なはずですし、走り屋行為をしている人間も、自分たちが違法行為をしていると理解しているはずです。

よく「走り屋は暴走族とは違う!!」と謎の正当化しようとする人を見かけますが、見苦しいですね。どちらも同じ、違法集団に変わりはありません。

ここで走り屋をしている人に「違法行為だから、危険だからやめろ!」と言っても無意味な訳です。彼らはそんな事は百も承知で暴走行為を行なっている訳です。

何故、彼らは危険を犯してまで、暴走行為を行うのでしょうか。

色んな理由があれど「楽しいから、速く走りたいから」 でしょう。レーサーレプリカブームを経て、現代のスーパースポーツに共通している事は、速く走る事を目的したバイクである事。

基本的には市販車である限り公道を走る事が前提となりますが、スーパースポーツの宿命として、サーキットユースを見越した設計となっているのが難しい所です。設計者の意図としてはレースで戦える戦闘力、ポテンシャルを秘めた性能を確保しつつ、公道で誰でも走る楽しさを感じる事が出来るバイク、それが求められる訳です。

しかし、実際はライダー自身の判断に委ねられており、如何様にも使用できるのが実情です。

レーサーとして販売されている車両とは異なり、一般公道用として市販されているバイクと言えど200馬力overのマシンも珍しくないこの時代。ユーザーのモラルや常識の範囲が、より求められるようになってきているかと思います。

しかし、大前提として公道では道路交通法があり、暴走行為は禁じられています。メーカーとしても、公道での暴走行為を推奨している訳もなく、その有り余る走行性能は勿論サーキットでの使用を前提としているでしょう。何故、リスキーな公道での暴走行為を繰り返すのでしょうか。


②:サーキットより峠?

実際に走り屋をしている人に聞きますと、サーキットを走らない、走れない理由は以下の場合が多いです。

  1. 金銭面
  2. 敷居が高い
  3. ロケーションの問題
  4. そもそも興味がない

一番多いのは①の金銭面の問題ですね。綺麗ごとを言うつもりもなく、サーキット走行を行うにはお金がかかります。ライダー自身の装備、マシンの整備、積載や消耗品や走行代…。あとは②の敷居が高いと③ロケーションの問題は重複しますが、そもそもどうやってサーキット走行をしたら良いのか分からない、サーキット走行をしているイメージが沸かないという人も多いです。やはり、周りに走る環境や人間関係がない人は一人で走りにいく事は難しいと感じます。④は少数民族ですが、山の民ですね。

一概には言えませんが、サーキット走行をしてみたいけど出来ないという人が私の経験上は多いと思います。前述にも記載した通り、そもそもが「速く走りたい」族な訳ですので、サーキット走行に興味がない訳がありません。

それでも峠に固着する気持ちは正直分かります。違法である事も、危険である事も、他車を巻き込む可能性がある事も理解した上で惹かれるモノがそこにはあります。

しかし、サーキットにはそれ以上のモノがありますので、是非掘り起こしに行きましょう。


③:速くなりたい

個人的には、走り屋について「理解は出来ますが辞めておけ」というのが本音です。今でも山道を走っていて、気持ちいい峠道があると走りたくなるのも事実です。なので、峠道を爆走する気持ちは本当に理解は出来ます。しかし、辞めておきましょう。今更危険が危ないなど、違法など、と言うつもりはありません。

単純に速くなりたいのであれば、サーキットでお金をかけて、時間をかけて、身体をかけて、魂を燃やして速くなりましょう。それが王道であり、一番の近道です。峠で速い事に価値がないとは言いませんが、サーキットへ行くと想像もできない程、速い人たちが山のようにいます。

個人的な話となりますが、昔一緒に峠を走っていた後輩が居ました。私は先にサーキットを走るようになっていたのでその後輩もサーキットへ誘いました。そして一緒に初めてサーキットを走る前日、その後輩は峠で事故をしてバイクは廃車となりました。幸い怪我もなく、他車を巻き込む事はありませんでしたが、その後輩はサーキットを走る事なくバイクを降りていきました。なぜ、もう少し早く、あと一日だけでも早く、切り上げる事が出来なかったのかと今でも後悔しています。彼のモータースポーツ人生を潰してしまったのは私かもしれない。その償いか、トラウマか分かりませんが、走り屋行為をしていた若い子たちを何人かサーキットへ送り込んで面倒をみてきました。色々転々として来たので、今は近くにいませんが、たまに走りを見にいったり遊んだりしています。あっという間にブチ抜かれた子もいるので、あまり偉そうな事も言えませんが・・・。

私は単純に速くなりたいと思って峠を走り、サーキットを走るようになりました。基本的には速くなりたい、それだけです。

ダメなものはダメですが、臭い物に蓋をして残ったモノを見て、クリーンになったと言うのは違うのかなと。

甘いと言われようが「速くなりたい」という気持ちだけはくみ取ってあげたいとは思います。

えびお

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