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第6回テーマ【ライディングのノイズ】
おはレーニア。えびです。
前回は公道においてのニーグリップについて書きましたが、そこから「サーキットを走ってみたい!」「サーキットでこれから速くなりたい!」と思ってる方へのお話となります。
今回はテクニックや技術的な話ではなく考え方ですので参考までに。。。
※えびの個人的な考えとなります。
※本ブログの収益はマウントレーニアの養分と恵まれないTwitter峠の子羊ちゃんのサーキット道具費用となります。
前回➡【ニーグリップを抜け】初心者を脱却!ライディング講座 ⑤
前置き➡【目線はコーナーの奥に】初心者を脱却!ライディング講座①
えびの呟き➡【安全の証?下手の証?】みんな大好きアマリングについて
⑥-1 : マシンコントロールについて
サーキット走行時の強力なGの中でマシンコントロールを行う為には想像以上の筋力が必要です。レーシングライダーはまさにアスリート。当然ながら200〜300km/hで走り回るマシンを人間の筋力だけでコントロール出来ません。しかり、彼らは手足のようにバイクをコントロールしています。それは出来るだけ人間の筋力に頼らないようなマシンコントロールを行なっているからだと考えます。
私が思うに、バイクはライダーが操作する!というイメージがある為、マシンコントロール=ライダーの身体的負担、と考えてしまいがちだと思います。
今回の考え方として、基本的にライダーはバイクの邪魔をしていると思ってください。良い言い方をするともっとバイクに頼れば速くなれるよ!ってことです。特にスーパースポーツに乗ってる方。高い金を払ってるんだからもっとバイクに頑張ってもらいましょう!
⑥-2 :ムダな力はライディングのノイズ

いつものように極端に考えていきましょう。まずマシンコントロールを実際に行うのはライダー自身です。エンジンをかけて走り出さなければ動きません。当たり前です。しかし、同じマシンを違う人間が乗るとタイム差が出ます。これも当たり前ですね。それは各々のライダーの技量が異なる為です。これも当たり前です。
大前提として、上手い人と下手な我々は違うという事です。
上手い人はバイクの性能を引き出した上で、フォローとして身体を駆使したマシンコントロールを行なってます。それを初心者が真似してもバイクの性能を抑え込んでいるだけの悲しい結果に…。
なので初心者の方はとりあえず無駄な力を抜いてバイクに仕事をしてもらう事が重要です。本当にこれだけでマシンコントロールが上手くなります。
初心者の方の中には、サーキットはスピードレンジが高い為、マシンコントロールが難しいと考えがちですが、それは間違いです。スピードレンジが高い方が自然とマシンに荷重が掛かる為、より曲がりやすくアクセルも開けやすくなります。またサーキットはコース幅も10~15mと公道の片側車線の倍以上の車線幅があるので、公道を走るより大きく長く旋回する事が出来ます。
やはり、サーキットを走るという固定観念及び、スピードレンジが高い事もあり、必要以上に身体でバイクを押さえつけてしまう方が多いです。サーキットと言えど基本は前述のニーグリップと同じなのです。まずは自分のバイクがサーキットではどう曲がるのか、どう曲がりたいのかバイクに合わせたライディングをしてあげるのがよいかと思います。
私も初めて走るコースや車種、セッティングを大きく変えた場合は極力無駄な力を抜き、週を重ねていく中でペースアップし、必要なカバーとして補助的に身体を使っていきます。
初めから、上手い人やレーシングライダーの真似をしても自分のライディングに沿っていなければライディングのノイズとなります。ライディングの上達はシステムのバグ出しのようなものだと考えており、ノイズがあっても遅くなることはないかもしれませんが、自分のライディングの何が悪いのか判断できなかったり、余計な癖がつくので早めに排除した方がよいと思ってます。
と言ってもそれを簡単に排除できたら初心者ではないわけで、無駄な力がバイクの邪魔をしており、それを排除していくものだと思っているだけで十分だと思います。上達していく中で新しい技術が身につき、また不要なノイズは排除していくのです。
勿論、完璧にバイクをコントロールするのは不可能ですが、それに近づける事が理想だと考えております。バイクが動きたいように動かし、走りたいように走らせ、それの補佐に努める。何を行えば自分のノイズを排除できるかと、研究の日々。
それでは今日はこのへんで。
おつかレーニア!!
続編→【リリースポイントを一定に】初心者を脱却!ライディング講座 ⑦
